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中国経済産業局 山口県よろず支援拠点

山口

「meet in」導入でオンライン相談の件数が約100倍に急増 コロナ禍で中小企業の経営をサポートする山口県よろず支援拠点の導入事例

会社概要

事業内容
個人事業主・中小企業・創業予定者のための無料経営相談

お話を伺った方

チーフコーディネーター 水岡 希久子 様  コーディネーター 河口 隆 様

取材日 2021年5月17日

「meet in」導入でオンライン相談の件数が約100倍に急増
コロナ禍で中小企業の経営をサポートする
山口県よろず支援拠点の導入事例

2014年に国が全国47都道府県に設置した、経営相談所である「よろず支援拠点」。山口県よろず支援拠点は、山口県の中小企業や小規模事業者の方々のために、経営などに関する無料相談を実施している。

2010年新型コロナ感染症の影響を受け、山口県よろず支援拠点では、経営相談を希望する中小企業の経営者などとのオンライン相談に「meet in」を導入。従来の対面での相談からオンライン相談に切り替えたことで、相談件数を飛躍的に増やすことに成功した。

今回は、山口よろず支援拠点がどのように「meet in」を導入し、どのような成果に繋げたのかを、チーフコーディネーター・水岡 希久子氏、コーディネーター・河口 隆氏の2名にお話を伺った。

パソコンが苦手な人でもURLひとつで簡単に面談を実施できるのが「meet in」の魅力

――「meet in」導入の背景を教えてください。

水岡氏:新型コロナウイルスの影響で、なかなか対面での経営相談ができなくなってしまいました。オンラインでの相談に切り替えようとして、無料のビデオ会議システムを使っていましたが、セキュリティ面が不安であったり、使い勝手があまり良くなかったりして困っていました。

そのような状況で、「meet in」というサービスを教えていただいたのは、「岡山県よろず支援拠点」のチーフコーディネーターの方でした。岡山県よろず支援拠点では、「meet in」を活用して、すでにオンライン相談を実施していました。
とても使い勝手が良く、セキュリティ面もしっかりしているという話を聞いていたので、山口県よろず支援拠点においても「meet in」の導入を決めました。

また、我々が働いている山口県よろず支援拠点は行政機関ということもあって、セキュリティ面はかなり気になっている部分でした。無料サービスはサポート体制が分かりにくいのですが、「meet in」は導入時にレクチャーも受けられるため、とても良かったです。

資料の共有や説明も容易に 「meet in」の導入でコミュニケーションが取りやすくなった

――「meet in」を使ってみていかがでしたか?

水岡氏:経営者の中では、職人肌でパソコン操作が苦手な方も多いなか、事前にアプリをダウンロードする必要がなく、URLひとつで面談を実施できることは思っていた以上に効果がありました。パソコンに苦手意識を持っていた方も、インターネット環境を整えて、オンラインの経営相談を受けてくれるようになりましたね。

また、音声が途中で途切れてしまったり、サーバーが落ちてしまったりすることがないので、とても助かっています。

河口氏:私もオンライン相談の際に共有した資料を、相手がその場で確認できることも非常に便利でした。すぐに資料をダウンロードできる点もとても良かったですね。

共有した資料を説明するときにポインターを使うこともできたので、よりわかりやすく説明できたと思います。年配の経営者の方もいるので、太くて大きなペンやマーカーで資料を説明できるのも嬉しい機能です。

――「meet in」導入にあたって、検討していたことや期待していたことなどはありますか?

水岡氏:一対一での経営相談だけはでなく、オンラインセミナーを実施してみようという構想がありました。「meet in」を使えば、URLひとつで簡単にオンラインセミナーができるため、初めての方でも参加しやすいという期待がありました。

また、資料を共有しやすいことも魅力でした。今までのオンライン相談では、画面を通して資料を見せながら説明を行っていましたが、「meet in」では簡単に面談相手に資料を共有できる点がとても便利そうだなと思ったのです。

――他社との違いは何だったのでしょうか

水岡氏:国内の会社がサービスを運営しているという安心感がありましたね。また、サポート体制もしっかりとしていることも非常にうれしかったです。

「meet in」導入でオンライン相談の件数がたった5件から500件に急増

――「meet in」の導入でどのような効果がありましたか?

水岡氏:今までは対面での相談がメインだったため、オンライン相談の件数は毎月5件ほどしかありませんでした。しかし、新型コロナウイルスの流行もあり、オンラインでの相談件数は月に500件近くに増えました。びっくりするくらいオンライン相談をご利用いただいています。現在では、すべての相談件数の3分の2が「meet in」を活用したオンライン相談になっています。

月に1度、経営相談をされる中小企業の経営者の方がいらっしゃったのですが、いつも車で2時間ほどかけて相談にいらっしゃっていました。オンライン相談に切り替えてからは週に1度のペースで経営相談を利用していただいています。

利用者の皆さんにとっても、移動時間をかけずに相談できるというのは大きな魅力になっているようです。新型コロナウイルスで大きな打撃を受けている企業が多いので、オンライン相談を通して、そのような会社や経営者様のサポートが多く実施できていると感じています。

河口氏:経営相談を受けにくる方々だけではなく、山口県よろず支援拠点のコーディネーターにとっても、時間が有意義に使えるようになったという変化がありました。

コーディネーターが実際に車で1時間ほどかけて相談に伺うようなケースもあり、どうしても移動時間に多くの時間がかかってしまっていました。しかし、「meet in」を活用したオンライン相談では移動時間がまったく必要ないため、いつも以上に多くの困っている経営者の皆様のサポートができるようになったと感じています。スケジュールの組み方も、以前と比べて大きく変わったような実感がありますね。

今後は「meet in」を活用してさらに相談しやすい環境づくりをしたい

――「meet in」を使って今後達成していきたい目標はありますか?

水岡氏:現在は経営相談を希望する方に向けて、予約をしてもらってから相談を受けるという流れでオンライン相談を行ってきました。もっと気軽に相談を受けてもらえる環境を作るために、「meet in」のURLをホームページに貼り付けるという方法を試してみたいと考えています。

そうすることで、経営に関することで迷ったときに「meet in」のURLをクリックしたらすぐに相談ができるという体制をつくってみたいですね。現状では人手が足りない部分もあり、なかなか難しいのですが、将来的にはチャレンジしてみたいと考えています。

――最後に「meet in」の導入を検討されている方にアドバイスをお願いします

河口氏:オンラインでの相談というものに慣れていない方にも、「meet in」はとても使いやすいサービスではないかと思っています。実際にオンライン相談を受けるときに、「meet in」のURLをクリックするだけで相談を受けられるので、パソコンに苦手意識を持っている方にも気軽に相談を受けてもらえるようになりました。

国内の事業者がサービスを運営しているため、何かあったときにサポートをしてくれるという安心感もありますので、「meet in」は非常におすすめのサービスです。

――ありがとうございました。

<取材・文・写真= 株式会社センターグローブ

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